名画・絵画のポストカード:(1)印象派・後期印象派・新印象主義・写実自然主義(一部)等

1枚 176円(税込み) 名画・絵画のポストカード:(1)印象派・後期印象派等

<印象派>
•光と色彩の瞬間的な描写: 移り変わる光の一瞬の印象を捉えることを重視しました。
•戸外制作(プレネール): アトリエではなく、屋外で制作することで、自然光の下での色彩を直接描きました。
•筆触分割(色彩分割): パレットで色を混ぜず、純色の絵具を細かく並置することで、見る人の網膜上で色が混ざり合う視覚混合の効果を利用し、より明るく鮮やかな画面を作り出しました。
•主題: 日常の風景、都市の生活、人物など、近代生活をありのままに描きました。
•代表的な画家: クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガ、カミーユ・ピサロなど。

<後期印象派>
1880年代頃に印象派から派生・反発する形で現れた、個性的な画家の総称です。グループとしてのまとまった様式はなく、「脱印象派」「反印象派」的な意味合いも強いです。

•感情・内面の表現: 印象派の光の客観的な表現に対し、主観的な感情や内面的な世界の表現を重視しました。
• 形態の回復と構造化: 印象派で失われがちだった形や構造的配置、秩序を取り戻そうとする志向が見られました。
•色彩の強調と変形(デフォルメ): 現実の色にとらわれず、画家の感情を反映した大胆な色使いや、形を変形させた表現が見られます。
•代表的な画家: ポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャンなど。

<新印象主義>
後期印象派の一派に含まれることもあり、印象派の色彩を科学的に追求した運動です。**点描主義(Pointillism)**とも呼ばれます。

•科学的な色彩理論の応用: 当時の光学・色彩理論に基づき、計算された方法で光と色彩を表現しました。
•点描(ディヴィジョニズム): 色彩分割をさらに厳密に行い、絵具を均一な小さな点で画面に配置する技法を徹底しました。これにより、より強い輝きと秩序ある画面を目指しました。
•秩序と調和を求める構図: 印象派の軽やかさに対して、古典的な構図法なども研究し、堅固な画面構成を志向しました。
•代表的な画家: ジョルジュ・スーラ、ポール・シニャックなど。

<写実自然主義>
印象派が生まれる前の19世紀中頃のフランスで、ロマン主義の理想化・空想的な表現に対抗する形で起こった潮流です。

•客観的な現実描写: 神話や歴史などの理想化された主題ではなく、ありのままの現実を客観的に描写することを重視しました。
•主題: 身の回りの自然、農民の生活、日常的な労働者など、社会の現実を率直に描きました。
•技法: 後の印象派に影響を与えた戸外での写生や、ありのままを正確に描く表現が見られますが、描く対象そのものが革新的でした。
•代表的な画家: ギュスターヴ・クールベ(写実主義)、ジャン=フランソワ・ミレー(バルビゾン派/自然主義)、オノレ・ドーミエなど。
•美術と文学: 文学においてもエミール・ゾラなどにより発展しました。

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